詐欺師にはなれない人生いろいろ

保証書だけでの売買

こういう発想ができないと詐欺師にはなれないということなのだ。実際、権利書と保証書を使って、別々の人間と売買契約し二重にお金を奪い取った奴がいる。これが商業区域だったら、三四億の物件が当たり前だから怖い。権利書はともかく、なぜ保証書だけで物件を売ることができるのか。法律上は権利書がなくても不動産売買はできる。

こんな二重契約の詐欺が可能になるのも、権利書の再発行はできないから権利書を持っていなくても不思議ではないということにも原因があるし、保証書だけでの売買も法律上は問題がないからである。わたしのお客さんで、実際にこの保証書と登記簿だけで信用して、まったく関係のない他人の家と土地を見せられ、六○○○万円を編しとられた人がいる。

もちろん、保証書も登記簿もニセものだった。知人の紹介で直取引に乗り失敗したのだが、「権利害は前に火災に遇ったときに焼失してしまった」といういい訳を信用してしまったというのだ。念のために、その火災にあったという家の近くまで行き、近所の人に尋ねたところ、確かに以前一度火災があり、消防自動車が来たことがあったという。これはあとになって、警察から単なるボャだったことを聞かされたのだが、時すでに遅しである。

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